守りたい人【完】(番外編完)


「朝比奈さ~ん、帰りますよ!」


大声でそう言って、手を振る。

それでも、何も言わずに立ち止まったままの朝比奈さんを見て、溜息を吐きながら駆け寄る。

そして。


「帰りますよ!」


朝比奈さんに駆け寄って、その腕を掴む。

そして、何も言わないままの朝比奈さんの腕を引いてホームを下りた。


「あ~なんや、3人でドライブすんの初めてやな」

「そう言えばそうですね」

「あ、朝比奈さん俺走り疲れたし運転頼むわ」


そう言って、車まで辿り着いた瞬間、運転席に朝比奈さんを押し込んで鍵を渡した鍛冶君。

そして、勢いよく車に乗り込んだ。


「はよ車出して~。もう腹減って死にそうや」

「――子供か」


小さくそう言った朝比奈さんを見て、一瞬顔を合わせた私達。

そして、再びケラケラと笑った。