守りたい人【完】(番外編完)

「何も出来ない私だけど、朝比奈さんが抱えているその荷物を一緒に担ぐ事はできます。もし、朝比奈さんがこうしてほしいって言うなら、私は全力で力になります」


鍛冶君の言うように、何かを抱えているなら半分は私が持つ。

支えるなんて、そんな大それた事は気軽に口にできない。

だけど、一緒に歩く事はできる。


「私はどんな事があっても、朝比奈さんの味方ですから」


そう言って、ニッコリと笑う。

そんな私を見て、朝比奈さんは僅かに瞳を揺らした後、ふっと視線を外して呆れたように息の下で笑った。


「あんた、どんだけお人好しなわけ」

「誰にでもこういうわけじゃないですよ」

「俺がいなくなろうが、あんたには関係ないだろ」

「関係あります。力になりたいんです」

「それはお前のエゴだろ」

「そうですよ! だから何ですか?」

「開き直んのかよ」


バッと勢いよく繋いでいた手を振り払われる。

それでも、真っ直ぐに朝比奈さんを見つめる。