守りたい人【完】(番外編完)

違和感たっぷりのその姿に、首を傾げる。

たまちゃん自身もそれを自覚していたのか、気まづそうに振り返って取ってつけたような笑顔を張り付けた。

だけど、もちろんそんな事じゃ引き下がれない内容だ。


「たまちゃん?」

「――」

「一体何の話?」

「えっと……」

「詳しく教えてくれる?」


首を傾げてそう問いかければ、気まずそうに下を向いていた、たまちゃんの視線が戻ってくる。

そして、真っ直ぐ見つめる私の視線に負けて、ゆっくりと私の前に腰を下ろした。


「えっとね……」


そうポツリと口を開いたけど、再び黙り込んだたまちゃん。

何度も口を開いては閉じて、言葉を探している。


そして、そのまま静寂が訪れた。

遠くの方で鳥の鳴き声が聞こえるだけの世界。

どこか考えあぐねている様子のたまちゃんは、大きな瞳を右往左往してモジモジと手を絡ませている。

その様子を辛抱強く見つめていると、突然意を決したようにたまちゃんがギュッと唇を噛み締めた。