守りたい人【完】(番外編完)

「そういえば、志穂ちゃん大丈夫なんかい?」


昔の話に花を咲かせていたおばあちゃんが、突然思い出したようにそう言った。

だけど、話の切り出しが唐突すぎて首を傾げる。

すると。


「あんな人と一緒におったら、危ないよ~。何されるか分からんよ」


さっきまで楽しそうに話していたおばあちゃんが、顔をしかめてそう言った。

そして、ねぇ? と同意を求めるようにたまちゃんに相槌を求めた。

その姿に首を傾げる。


「え? 何? 何の話?」


一向に話の筋が見えなくて、おばあちゃんとたまちゃんを交互に見つめる。

すると、焦った様子のたまちゃんが慌てて口を開いた。


「お、おばあちゃん! おじいちゃん呼んでるよ!」

「ほえ?」

「もうお昼ご飯でしょ!? 待たせたら可哀想だよ!」


そして、慌てて立ち上がって、おばあちゃんの手を引いて帰るように促した。

そして、グイグイと必死な様子で帰路へとつかせ、トロトロと歩き出したおばあちゃんの背中を見つめていた。