心配の種が一つ減って、心が少しだけ軽くなる。
きっと私が負い目に感じないように、たまちゃんがそう接してくれてるんだと思うけど。
チラリと隣に視線を向けると、笑顔を作ったまま目の前の山々を見つめて鼻歌を歌う、たまちゃんがいた。
その姿に、一度ニッコリとと微笑みかけ心の中でありがとうと呟いた。
――それから2人でワイワイと昼下がりの時間を過ごす。
ときたま近所の人達が、芝生に横たわって女子会をする私達を見て声をかけてくれる。
お洒落なカフェや、整備された公園もないけど、ここら辺は空き地の宝庫。
それに、今は草花もよく育って、どこでもフカフカの芝生のベッドが出来上がっている。
日当りのいいここは、いつもたまちゃんと女子会をする場所。
大きな木が一本生えていて、その木陰でシートを敷いて会話に花を咲かせている。
『いいわねぇ~』と言って、畑仕事から帰ってきた近所のおばあちゃんが私達を見てクスクスと笑う。
ここに帰ってきた時はどこの誰かも分からなかったけど、今では名前も分かるようになった。
まるで自分の子供のように可愛がってくれる近所のおばあちゃん達は今では大好きだ。
今だって採れたてのきゅうりをドッサリと貰った。
こうやって助け合って生きているここでの生活は、今は無くしてしまった大切な何かを思い出させてくれる気がした。
そんな事を思いながら、ワイワイと近所のおばあちゃんも混ざっての女子会をしていると。



