「か、鍛冶君、どこ行くの!?」
「ええから、ええから! きっと元気でるもんやねん!」
「それってどこ!?」
「言ってしもたら、おもんないやんけ!」
不安になって何度も問いかけるが、ワクワクした様子の鍛冶君はグイグイと私の腕を引いて真っ暗な道をどんどん進んでいく。
気が付けば民家の明かりも無くなって、世界は真っ黒に染まる。
街灯一つないここは、前も後ろも分からない。
見えるのは、私の足元を照らしてくれている鍛冶君の携帯の明かりだけ。
黙々と手を引かれるまま歩く事、数分。
不意に立ち止まった鍛冶君が、持っていた携帯をポケットに捻じ込んだ。
途端に、目の前は何も見えなくなる。
そんな中聞こえるのは、僅かに水の流れる音だけ。
「ここ、なんですか?」
「そや」
「ここに何があるんですか? っていうか、何も見えませんけど」
不安げにそう問いかければ、突然目の前が更に真っ暗になった。
月が雲に隠れたんだ。
途端に、僅かな月明りで辛うじて見えていた鍛冶君の顔も、全く見えなくなる。
「ええから、ええから! きっと元気でるもんやねん!」
「それってどこ!?」
「言ってしもたら、おもんないやんけ!」
不安になって何度も問いかけるが、ワクワクした様子の鍛冶君はグイグイと私の腕を引いて真っ暗な道をどんどん進んでいく。
気が付けば民家の明かりも無くなって、世界は真っ黒に染まる。
街灯一つないここは、前も後ろも分からない。
見えるのは、私の足元を照らしてくれている鍛冶君の携帯の明かりだけ。
黙々と手を引かれるまま歩く事、数分。
不意に立ち止まった鍛冶君が、持っていた携帯をポケットに捻じ込んだ。
途端に、目の前は何も見えなくなる。
そんな中聞こえるのは、僅かに水の流れる音だけ。
「ここ、なんですか?」
「そや」
「ここに何があるんですか? っていうか、何も見えませんけど」
不安げにそう問いかければ、突然目の前が更に真っ暗になった。
月が雲に隠れたんだ。
途端に、僅かな月明りで辛うじて見えていた鍛冶君の顔も、全く見えなくなる。



