そして、尚も口を開こうとする私から逃げるように腰を上げた朝比奈さんは、そのままスタスタと家の裏に消えていった。
その背中を目で追っていると、さっきまで白熱したトークをしていた鍛冶君が同じように朝比奈さんの背中を見つめて呟いた。
「お、朝比奈さん、もう行ったんか」
「はい……」
「あの人、本当物知りやし、器用やし、体力あるし、凄いで」
「鍛冶君、朝比奈さんと普通に話します?」
「普通に? あぁ、まぁ話すで?」
「どこから来たとか、仕事の事とか、聞いた事あります?」
どこか寂しい気持ちになりながらも、鍛冶君の方に視線を向けてそう話す。
すると、いつの間にか、たまちゃんから貰ったパンをムシャムシャと食べながら考え込むように空を見上げた鍛冶君は、ん~と唸りながら口を開いた。
「それは聞いた事ないなぁ。あんま自分の事話さん人やし」
「ですよね……」
「まぁ、誰にでも聞かれたくない話の一つや二つあるもんや。それを根掘り葉掘り聞こうとは思わんし、別に興味もないしな」
そう言って、いつものようにガハガハ笑う鍛冶君は、本当に朝比奈さんとは真逆の性格だ。
だけど、確かに鍛冶君の言っている事は正しくて、知られたくない事を無理やり聞くのは間違っている。
だから、話してくれないからといって不貞腐れている私も間違ってる。
その背中を目で追っていると、さっきまで白熱したトークをしていた鍛冶君が同じように朝比奈さんの背中を見つめて呟いた。
「お、朝比奈さん、もう行ったんか」
「はい……」
「あの人、本当物知りやし、器用やし、体力あるし、凄いで」
「鍛冶君、朝比奈さんと普通に話します?」
「普通に? あぁ、まぁ話すで?」
「どこから来たとか、仕事の事とか、聞いた事あります?」
どこか寂しい気持ちになりながらも、鍛冶君の方に視線を向けてそう話す。
すると、いつの間にか、たまちゃんから貰ったパンをムシャムシャと食べながら考え込むように空を見上げた鍛冶君は、ん~と唸りながら口を開いた。
「それは聞いた事ないなぁ。あんま自分の事話さん人やし」
「ですよね……」
「まぁ、誰にでも聞かれたくない話の一つや二つあるもんや。それを根掘り葉掘り聞こうとは思わんし、別に興味もないしな」
そう言って、いつものようにガハガハ笑う鍛冶君は、本当に朝比奈さんとは真逆の性格だ。
だけど、確かに鍛冶君の言っている事は正しくて、知られたくない事を無理やり聞くのは間違っている。
だから、話してくれないからといって不貞腐れている私も間違ってる。



