守りたい人【完】(番外編完)

「朝比奈さん、飲んでます~?」

「何回それ聞くんだ」

「なんや、楽しいわぁ~。まさか同じ年の人がいるとは思わんかったわぁ」

「俺も」


トントンと進む2人の会話に、目を瞬く。

というか、鍛冶君のコミュ力に脱帽だ。

私は1カ月経って、ようやく朝比奈さんと普通に会話できるようになったのに、たった数時間でこの打ち解けよう。

恐るべし関西人……。


「それにしても、朝比奈さん、ええ体してるわぁ。触ってもええ?」

「聞く前から触ってるだろ」

「ほんま、何してる人なん? バッキバキやで。たまらんわ」

「おい、もう止めろ!」

「ええやん! 触らせて~な!」


ケラケラと笑い声が部屋の中に響く。

今まで静かだった家が一気に明るくなった。

鍛冶君を中心に、朝比奈さんとも会話が弾むようになった気がする。

初めはどうなるかと思ったけど、なんとかなりそうだ。




そんな事を思いながら、じゃれあう2人を見て笑った――。