げっ、しかも今度は先輩か…。
「えっとー、そうですけど」
「ちょっといい?」
派手な見た目の先輩たち。
なかなか厄介な人たちに目をつけられてしまった。
んで、連れてこられたのは体育館の倉庫。
うわ、これは閉じ込められるパターンに違いない。
あっという間に先輩たち数人に囲まれてしまった。
「あなたさ、天ヶ瀬くんのなんなの?」
な、なんなのって言われても彼女ですけど。
なんて言ったらタダで済むわけないことくらいわかる。
「えっとー……」
「はっきり言えば?」
いやいや、はっきり言ってもどうせ同じことでしょ?
んで、わたしのこの態度が気に入らなかったのか。
「あんたなんか天ヶ瀬くんに遊ばれてるだけなんだから。身の程を知ればいいのよ」
そのまま肩をドンっと押されて、後ろに倒れた。

