「いやー、こいつにしては珍しい。もしかして意外とももちゃんのこと気に入ってたりし……いてっ!!」
「バーカ、余計なこと喋んな」
なんだ、起きてたんだ。
「いきなり叩くことねーだろ?」
「ももにちょっかい出すな」
「ほー?お前って独占欲とかある人間だっけか?」
「うるさい」
別に、気に入られてるわけじゃない。
ただ、面倒なことに巻き込まれないためだけに、わたしを彼女にしてるだけ。
こんなのただの仮彼女。
気持ちがあるのは、いつもわたしだけ。
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