「俺ってさ、ネコだったらいいこにしてると思うんだよね」


恥ずかしがって、あわてるわたしを差し置いて、そんなことを言い出す。


「さっきだって、ちゃんと我慢できたし。お利口じゃない?褒めてよ」

「天ヶ瀬くんはネコじゃないもん」


「んじゃ、ネコになるから可愛がってよ」


天ヶ瀬くんがネコかぁ。
なんとなくネコっぽい雰囲気あるからいいかも……って違う違う!


「体調は大丈夫なの?」

「……人がせっかく甘えてんのに」


「それとこれとは別でしょ?大丈夫?」

「……ももが頭撫でてくれたら治るよ」

「もう……ふざけないで」


って、言いながらも頭を撫でてしまうわたしって天ヶ瀬くんに甘いと思う。

サラサラした髪が綺麗だなぁ。