***
ある程度、回ってアトラクションとかを乗ったわたしたちはお昼を食べることになった。
4人がけで、わたしと愁桃。テーブル一つ挟んで唯乃さんと天ヶ瀬くん。
とりあえず何を食べるか決まって、料理が出てくるのを待っている間。
「ねぇ、愁桃くんはももちゃんのどういうところが好きなの?」
唯乃さんが愁桃に聞く。
何も今それを聞かなくてもいいんじゃないかと思う。
「どういうところって……。まあ、小さい頃からずっと一緒だったし、どこが好きとか決められないですけどね。全部可愛いんで」
思わず飲んでいた飲み物を吹き出しそうになった。
「やだ〜惚気だ!ね、ゆづくん。こんなに愛されてるなんてももちゃん幸せだねっ」
正直、天ヶ瀬くんの顔を見るのが怖かった。
だけどほんの少しだけ、どういう反応をしているのか、気になり顔を上げると。
「別に……興味ない」
感情のこもっていない声のトーンと、崩れることのない表情。

