「久しぶりね、ももちゃん」

にこっとこちらを見る笑みがやっぱり怖く感じてしまう。


すると、唯乃さんはお母さんに「先に行ってて?ももちゃんに話があるの」と、お母さんに告げて、


唯乃さんのお母さんはわたしのほうを見て、にっこり笑って、軽くお辞儀をしながら去って行った。


2人になって、どこか座らないかと誘われ、近くにあったベンチに腰掛けた。


「まさかこんなところであなたに会うことになるなんてね」

「…………」


「どう?幼なじみくんと上手くやってるの?」


「なんで……唯乃さんが知ってるんですか…?」


わたしが愁桃と付き合ってること、唯乃さんは知らないはずなのに。


「えぇ?そんなのゆづくんから聞いてるに決まってるじゃない。そのおかげでゆづくんはわたしの元に戻ってきてくれたわけだし」

「そう…ですか」