さっきの食事のときは愁桃が一緒だったけど、こうして愁桃のお母さんと2人で話すのは久し振り。
ちょこっとだけ緊張しちゃう。
そんなわたしを見て、察したのか。
「ふふっ、愁桃がいないと話しにくいかしら?」
「い、いえ!そんなことないです!」
そんなわたしに対して、愁桃のお母さんはにこっと微笑みながら。
「そーだ、ももちゃんに面白いことたくさん教えてあげるわ」
「え?面白いこと?」
そう言うと、席から立ち上がり、テレビの近くにある棚から一冊のアルバムを手にしてこちらに戻ってきた。
「ほら、これ見て?懐かしいわねぇ」
「わぁ、懐かしいですね!」
そこに写るのは幼い頃の愁桃の姿。ちらほらわたしも写っているものもある。
ペラペラとページをめくりながら、愁桃のお母さんは楽しそうに話し出す。

