「なんかあったら困るだろ」

「別になにもないよ」


「あってからじゃ遅いんだよ」


ほんと心配性なんだから。
それは愁桃のお母さんも思ったみたいで。


「ほんと心配性ねぇ。あ、そうそう、ももちゃん?」

「え、あっはい」


「これね、最近できたケーキ屋さんのケーキ買ったんだけど食べない?」


「た、食べます食べます!!」


すぐに話が切り替わって、愁桃は呆れた様子でため息をついていた。


「じゃあ、わたしたちはケーキ食べながらガールズトークでもしましょ?ほら愁桃はさっさとお風呂行ってらっしゃい!」


「ガールズトークって…年考えろよな」

「あらっ、わたしだってまだ若いつもりだものっ」


「はぁ……付き合ってらんねー」


そう言いながらリビングから出て行き、どうやらお風呂に入りに行ったっぽい。


こうして、愁桃のお母さんがケーキと紅茶を用意してくれて、2人で話すことになった。