テーブルにすべて料理が並んで、わたしが愁桃の隣に座り、その正面に愁桃のお母さん。


ちなみにお父さんはいつも夜遅くにしか帰ってこないので3人で食事を済ませた。


食事中は、ずっと愁桃のお母さんがわたしに話しかけていた。

たぶん久し振りにお邪魔したっていうのもあってか、質問が絶えなかった。


わたしも話すのは好きだから、とても楽しい時間を過ごした。


***


「あ、愁桃。お風呂沸いたから先に入って来たらどう?」

愁桃のお母さんが食器を運びながら言う。


「いや、いい。もものこと送らなきゃいけねーし」


「え、いいよ。家隣だし」


愁桃の家出てから数歩でウチに着くから送ってくれなくてもいいのに。