「見つけた」


聞き慣れた声に目だけ動かす

屋上のドアのところには想像通りの人


「……よくわかったね?しゅう」 

「お前の行きそうなとこは大体把握してっから」


私の言葉に偉そうに答えるしゅう

せっかく一人で気持ちいい風にあたってたのに。


「てか、お前学校きてんならクラスにこいよ」


なんて、言う

あのクラスに行ったってただストレスが溜まるだけ

かといって一人で家にいるのも気が滅入るから

屋上なら誰も来ないと思ったのに、


「明日テストあるぞ?」

「保健室で受けるよ」

「……はあ、まあいいけど」


テストは一応受けるようにしてるからね