いつか、君にアリガトウと言えるその日まで

私は、プツンと切れた受話器を置いて、1つの記憶を思い出した。

あれは、四年前だったかな。
東京の大学を受けるために上京してきて、不安を抱えていた私に母は、

「気をつけて行ってらっしゃい。」

とさっきと同じ口調で電話で励ましてくれた。

今でも母は、一抹の不安を抱えながらも、娘の背中を押して、見送ったのだということに、気づいた。