「はっ!」

夢はそこで終わった。広いダブルベッドで私は、体を抱えた。
もう朝だ。私は、テーブルの上に置かれてある昨日の写真を見た。

カーテンを開けて、私は朝の光を浴びた。
そして、コーヒーメーカーを起動し、マグカップを食器棚から取り出そうとした。
食器棚には、2つの色違いのマグカップがあった。
青とピンクのやつだった。私のは恐らくピンクのだろう。
ピンクのマグカップを取り出し、コーヒーメーカーの横に置いた。

コーヒーが出来上がるまでの間、私は、元々部屋にあった赤いノートパソコンを起動した。
赤いノートパソコンは、私のだろうか。
そこには卒論のレポートがたくさん入っていた。
私名義だから、私ので間違いないと思う。
そこからも手掛かりを探したが、一部のデータを何者かに消された痕跡があって、そこからは見つけることは出来なかった。

ノートパソコンでインターネットに繋げ、今日の行き先を調べた。
携帯で調べることも出来ただろうが、あいにく、私の携帯は半年前の事故で壊れて使うことが出来ない。

コーヒーをあおり、私はクローゼットの中からハイキング用の服に着替えた。
そして、リュックに荷物を押し込め、部屋を出ていった。