「葵さん、着きましたよ」

「ありがと。ちょっと行ってくるね」

出発して20分くらいしてコンビニに立ち寄

った。真夏だからか朝なのにジリジリと陽

が照りつけている。俺は特に用事がないの

で車の中で涼んでいた。

「はぁ~、いくらアイス食ってても外じゃ暑

くないか?」

コンビニ前でバーのアイスを食べている高校

生をボーッと眺めつつそんな独り言を呟

く。とか言う俺も中高生の時はあんな事よ

くしてたっけな。


「あ、葵さん」


葵さんが小さなレジ袋を持って出て来る。

そしてなぜかその高校生に気づき声を掛け

ていた。


は?あいつ誰?


単純に誰かと思ったが、葵さんって顔が広

そうだから、もしかして葵さんの知り合い

かとも思った。ていうかまさかだけど弟と

か?