「葵さんだって、俺の事欲しそうな顔してま

すよ?」

一旦車をとめると、キスをして至近距離で葵

さんを見つめる。葵さんが縋ってくるから、

早々に理性が崩壊しそうになった。

「葵さん、こんな所でしていいんです

か?」

「あっ・・・って、別にそんなつもりじゃな

いから!」

ここはまだマンションの外。葵さんは我に

返ると何事もなさそうに平静を装ってい

る。


ま、いざとなればどうにでも葵さんを好き

にするけど。


射止めた獲物は逃がさない。俺は今までそ

ういう生き方をしてきた。葵さんがどんな

に余裕な顔してたって、最後は結局俺に体を

預けるはず。


よし、今日は更に紳士的に攻めてやる

ぞ・・・!


気合いが入り目をカッと見開く。今日は何

が何でも葵さんの水着姿を目に焼きつける

ぞ。水着姿を見るまでは死ねない。いや、

見ても死ねないけど。