「葵さん、熱中症で倒れちゃったんです

よ」

「ええっ!?そう、だったんだ・・・」

葵さんは悪くもないのに申し訳なさそうに

俯く。そんな葵さんを気遣ってそっとペッ

トボトルのお茶を差し出した。

「水分補給、した方がいいですよ」

「あ・・・ありがと」

葵さんの額に優しくキスを落とす。葵さんが

お茶を飲みながらなぜかキラキラした目で

見つめてきた。


「ん?葵さん、どうかしました?」

「ん・・・えっとね、キス・・・したい

な」


何ぃっ!?

いきなり誘惑とは!!


葵さんはトロンとした目で甘える。渚は空

気を読んだのか今はいない。キスをするに

は丁度いいけど・・・

「・・・ごめんね、ワガママだった?」

「いやいやいや、とんでもない」

むしろ葵さんがキスしたいならこっちはいつ

でも準備OKだ。