それくらい波積尊弥は学校に来ない。 私はぽっかりと空いている隣の席を眺める。 窓側の一番後ろの席が私。 そして、その隣が波積尊弥の席。 ほとんど使われることのないその席に、たまに来てはいつも机に伏せて寝ている彼の姿を想像してみる。