「何も…ないよ」 久しぶりの会話は、どこかぎこちない。 「そっか」 私の答えに安心したように頷き、もう一度わしゃわしゃっと髪をかいた。 …もしかして、心配してくれた? まあ、確かに、全然ここには来てなかったのに、いきなり来たら何かあったと思うよね… 寝起きで私がいて驚いたのは彼の方なはずなのに、私のことを気にかけてくれるんだね ちゃんと言わなくちゃ