「波積尊弥(はずみとうや)」 いつもそこで出欠確認が途切れる。 先生は名簿から目を上げ、彼の姿がないことを確認する。 「なんだ波積はまたいないのか……」 先生はため息交じりに言う。 もうこの流れすべてが出欠確認の一連の流れのようになっている。