「そうね、明日からのこともあるし一度上がっていって」 「…はい」 私は、彼にも彼のお母さんのためにも頑張らなくちゃいけない。 決意を新たにあとにつづいて家に入る。 「おじゃまします」 一歩中に入ると懐かしいにおいがした。 昔かいだ懐かしいにおい。 あの頃と変わらない。