静かな教室に先生の話す声とチョークの音だけが響く。 みんな必死に板書を写している。 私だってちゃんとノートとらないといけないのに、どうしてか今日はそんな気分にならない。 だって、集中できないんだもん... どうしてかなんて、理由は分かってる。 この距離、落ち着かない。 尊弥はどう思ってるんだろうってもう何回横目で確認してることか... きっと尊弥は何にも思ってないんだろうな 退屈そうにほおづえをついて黒板を見つめている。