「…ん、まあ」


「そっか、よかった」


意外とあっさりとした反応で、私は拍子抜けする。


「ちゃんと、支え合ってね」


思いのほか真剣な里美ちゃんに、私は慌てて頷く。


予備の制服のシャツをありがたく借りて、着替えるためにカーテンを閉める。


少しブカブカな、先輩のジャージ。


甘い匂いに、不思議と落ち着く。


なんだろう、この気持ちは。


胸が締め付けられる。でも、罪悪感からとかじゃない。


会いたいんだ。先輩に。さっきまで一緒にいたけど、でも、もう会いたい。


顔が熱い。


私、きっと…