「…ええと、謝りたいのは、勝手なこと言ってごめんなさい。ってことで。…ちゃんと説明すればよかった」
柚葉さんは、黙ってる。
ついでに頭を逸らして、月のかかった空を見てる。
「…あたしは、自分がその場所にいていいのかってレベルで、自信持って生きれてない。…だから、例えば、柚葉さんに、彼女にプロポーズしますって言われても、素直にブルーな世界に落ちていけないんだよ」
「ブルーな世界?」
「そう。深く落ち込むときに、キズのないヒトは、真っすぐに、ブルーの世界に落ちてゆくんだ。綺麗な青で世界を満たして、十分に哀しむ。でもね、あたしは歪んでるからダメなんだ…いろんな色を塗りたくって、素直なキズを塗りつぶしてしまう…ああ、そうなんだ。言ってて、初めて自分で理解したな」
柚葉さんが笑う。
柚葉さんは、黙ってる。
ついでに頭を逸らして、月のかかった空を見てる。
「…あたしは、自分がその場所にいていいのかってレベルで、自信持って生きれてない。…だから、例えば、柚葉さんに、彼女にプロポーズしますって言われても、素直にブルーな世界に落ちていけないんだよ」
「ブルーな世界?」
「そう。深く落ち込むときに、キズのないヒトは、真っすぐに、ブルーの世界に落ちてゆくんだ。綺麗な青で世界を満たして、十分に哀しむ。でもね、あたしは歪んでるからダメなんだ…いろんな色を塗りたくって、素直なキズを塗りつぶしてしまう…ああ、そうなんだ。言ってて、初めて自分で理解したな」
柚葉さんが笑う。

