「入社式の時、初めて江間さんと会ったじゃん」
「うん」
「その時さ、何か言葉を交わしたんだよ、覚えてないと思うし、オレも何を言ったのか覚えてないんだけどさ。で、その時に『あ、オレ、この子と、すごく仲良くなる』って、瞬間的に思ったんだ。それ、今急に思い出した」
何か、嬉しい。
「オレ、そういう勘、当たるんだよな。ただ、滅多に発動しないんだけど、当たるやつは、そうかもしれないって言うんじゃなくて、確信でわかるんだ」
言って、急に表情がくもる。
「今思ったら、それ、感じなかったんだよな」
独り言のように言う。
誰に?
って訊いていいのか考えてると、ふっと奥さんが頭をよぎった。
もしかして、今抱えてる心の闇って、奥さんが原因のことなんじゃないだろうか。
そういえば、柊くんは、おうちでの話を一切しない。
ノロける主義じゃないんだろうなって勝手に思ってたけど...違うのかも。
「うん」
「その時さ、何か言葉を交わしたんだよ、覚えてないと思うし、オレも何を言ったのか覚えてないんだけどさ。で、その時に『あ、オレ、この子と、すごく仲良くなる』って、瞬間的に思ったんだ。それ、今急に思い出した」
何か、嬉しい。
「オレ、そういう勘、当たるんだよな。ただ、滅多に発動しないんだけど、当たるやつは、そうかもしれないって言うんじゃなくて、確信でわかるんだ」
言って、急に表情がくもる。
「今思ったら、それ、感じなかったんだよな」
独り言のように言う。
誰に?
って訊いていいのか考えてると、ふっと奥さんが頭をよぎった。
もしかして、今抱えてる心の闇って、奥さんが原因のことなんじゃないだろうか。
そういえば、柊くんは、おうちでの話を一切しない。
ノロける主義じゃないんだろうなって勝手に思ってたけど...違うのかも。

