綺麗なブルーを描けません

ちょっと、居心地悪くなって、逃げ場を探す。

「でも、もう、それはしないかな。そういうことがあるとすれば、オレはエマにフラれてるってことだからな」

独り言みたいな小さな声。

それでもちゃんと聞こえるけど。

「…忘れられてるのかもしれないけど、前に、彼女になる?って訊いたとき、オレ、きっちり拒否されたんだよね」

「…あ…」

「あれはいつでも訂正可能だし、…そういう感じが面倒くさくて嫌なんなら、もう、何だっていい」

空気に溶ける、声。

「オレは他に彼女作る気なんかないから」

低く抑えた声。