綺麗なブルーを描けません

「じゃあ、あたしは今の家にいたら、柊くんもいなくなって、本当に寂しい状態になる訳だね」

「うん。意図的じゃないけど、追い込んじゃってるね、オレ。…どうとらえてもらっても構わないよ。オレは勝手に入らないし、何なら、鍵をつけることもできるしね。そしたら、ミングルタイプの部屋になる。共有してるのは、全然知らない人じゃないから、いいかなって…」

ありがたい提案、なのだけど、どう考えても、説明のためには、間違っているこの、距離感。

もう、柚葉さんも、聞こえればいいわけだから、ささやく声になっている。

あたしは、後ずさって、普通な距離を作る。

何か、返事をしないとと思うのに、

つい頭が違うことを考える。

「…でさ、またお昼ご飯に呼び出されて、彼女にプロポーズするんだって言って、あたしを奈落に突き落とすんだね」

「…あれは…悪かった。…知らなかったから」

言って、ため息を着く。

「…って、奈落に落ちてたんだ、あの時」

「うん。柊くんと飲んでた。つぶれちゃったのは柊くんの方だったけど」

「あいつ…なかなかしんどい時だったみたいだからな」

…だから、この距離感でする話じゃないって。