「じゃ、お店出てきますね」



いつものようにカウンターで客を待つ

ここのカフェは、すごく人気という訳では無いものの、いつも5組ぐらいは客がいる




『カランカラン』



このカフェではドアを開くと鈴のような
綺麗な音がなる




一目惚れ、だった


初めてだった



こんなに誰かに視線を奪われたのは

体が固まって動けずに、ただただ見とれていた



「あ、…い、いらっしゃいませ」