「私…好きな人がいるんです
これはさっきも言ったんですけど、
彼と私はその、結構仲がいい方で。
みんなからも両思いだってよくからかわれてて
だから、自分が特別だって舞い上がってたんです」
…あの時、君と出会って一目惚れした時点で
俺には勝ち目がなかったって事、か…
「でも今日、いつも通りにここのお店に
来ようとした時
彼が女の子と一緒に歩いているところを見かけて…
2人ともすごく楽しそうで…
思わず走って逃げちゃいました…」
俺が彼女を見た時はそこから逃げる時だったんだな
…でも待てよ
「あの、すみません」
「はい?」
「それってほんとに2人は付き合ってたんですか?
もしかしたら、なにか事情があって歩いていただけかも知れませんよ?」
「…でも……」
「ちゃんと、その彼に確認した方がいいと思います
もし勘違いで彼が付き合っていなかったのに
この気持ちを諦めたら、後悔すると思いますよ」

