ガラガラッ
「失礼します」
「あら、白石さん
どうしたの?もしかしてまたお腹痛くなっちゃったかな?」
「…はい」
毎月1回は保健室に来ている気がする。
それもいつも同じ理由で
さすがに春川先生も私の名前と
なんでここへ来たのか察するようになっていた。
あのハゲジジイの今市とは違うなと思いながら私は保健室のベッドを借りた。
「本当に毎回大変ね、あなたは。
いつも言ってるけど、保健室の利用は一時間までだから、もしまだ痛くて辛いよだったら帰ってもいいんだからね。」
どうやら先生は私のことを心配してくれているようだ。
こう言われても私は、一時間ここで過ごし、まだお腹が痛いのに授業に戻っている。
いつも大丈夫ですと言って保健室を出ているけれど、先生にはバレていたようだ。
私はベッドに寝転び、布団を顎から下にかけた。
昨日の夜も激しい痛みで、よく寝れていなかった。
そのせいか、ベッドへ入り込むと
痛みを忘れ、一気に眠気が襲ってくる。
一時間経てば先生が起こしてくれる
そう思って私は目を閉じて、すぐに眠ってしまった。

