ショッピングモールからの帰り 駅の向こうから祥平と愛奈が腕を組んで歩いてくるのが見えた。

『えっ…』
思わず口に出してしまった。
華純が不思議そうに
華『流未?どうしたの?』
と聞いてきた。
『う…ううん…なんでも…』

そう言った時には遅かった…向こうも私に気づいてしまったのだ…

愛『る…み?』
『愛奈…久しぶりだね…』
愛『そ…うだね…』
なんだか気まづい空気だ…

『祥平も久しぶり!』
祥『あぁ…』
短くそう言って顔を逸らした…そんなに私に会いたくなかったのかなぁ…

『そう言えば愛奈 彼氏は?別れたの?』
愛『…………』
長い沈黙の後 祥平が口を開いた

祥『オレが愛奈の彼氏だったんだよ!』
えっ!? それって二股ってコト…?
何がなんだか分からなくなってる私に愛奈が言った…

愛『私ずっと祥平のコト好きだったの!でも流未と付き合うようになって諦めた!
でも流未とのカンケーを相談されてるうちに恋心がまた溢れてきて、私をセフレにして!って頼んだの!』

まさかの告白だった…

祥『お前がなかなかヤラせてくれないからだよ…いい身体してんのに勿体ぶって触らせてくんねーから代わりに愛奈を抱いたんだよ!』

パシン! 気がつけば無意識に祥平をひっぱ叩いてた…

『さいってー!』
祥『でも今は ちゃんとカレカノとして やってっから!お前にとやかく言われるコトはない!』
『…つっ…』
バカみたい あんなに悩んでた自分が…こんなヤツだと思わなかった…
結局みんなヤリたいだけなんだ…男なんて みんな一緒なんだね…