家に帰ると 珍しくママが帰宅していた。


『ただいま…珍しいね、ママがこんなに早く帰って来るなんて』


「おかえり! そうなのよ、ちょっと流未に話したいコトがあって早めに帰らせて貰ったの!」


『話たいコト?』


「えぇ…実はね ママ…

妊娠したの…」



『………………えぇぇぇー!!』


思わず近所迷惑じゃないかってくらいの大声で叫んでしまった。


でも妊娠って…いゃ…もちろんイヤとかではなくて、むしろ兄弟が出来て嬉しいのだけれど…


「ゴメンね…恥ずかしいよね こんな歳になって妊娠だなんて…」


『何言ってんの? んな訳ないじゃん!おめでたい事だよ? 嬉しいよ?』


「本当?」


『うん! ママおめでとう♪』


「ありがとう☆ それでね、来週にでも 先に籍を入れようかって話になっててね…」


『うんうん!いいよ!私は賛成!』


ビックリしたけど本当に家族が増える喜びがあったんだ。


この時ばかりは翔平と愛菜のコトも忘れるコトが出来たんだ。