「そっか。そんなに辛い事を話してくれてありがとう」

奏多先輩何でこんな話を聞いてくれたんだろう?普通は引くよね。好きな人には好きな人がいてけど諦められなくて付き合うって話を聞いて号泣してるとか。

「先輩は引かないんですか?」

「何が?普通に恋をしてけど好きな人には好きな人がいただけでしょ?それがどっちとも真緒ちゃんの大事な人だから余計苦しんでしょ?」

「...」

「俺はそんな真緒ちゃんは凄いと思うよ。世の中にはそれが気に食わなくて意地悪とかする人もいるんだから」

「...私はそんな事したくないもん。桃ちゃんは私の親友でいい子だから幸せになって欲しいって頭では分かってるけど心がそれを受け入れてくれなくて」

「うん。皆、そんな事が思う体験をするから大丈夫だよ?」

「先輩ありがとうございます」

「馬鹿だねその修君って子は身近に君の事をこんなに一途に愛してくれる人に気づかないんだなんて」

その言葉は好きな人の事を誰にも相談出来なかった私を救ってくれて今まで我慢してきたものが大粒の涙として出てきた


ポンポン

「ほら泣かないできっと真緒ちゃんにはいい人が見つかるよ。こんなに一途でいい子なんだから」