彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)






「幡随院本人が気にかけてないのか、凛に心配かけないために何もなかった振りしたのかはわからねぇけど・・・・今、それの余波で、結構半グレの世界が混乱してんだよなー」

「混乱、ですか?」



ということは・・・



「誰が一番になるかを巡ってバトルロイヤルですか?伊吹さん達の時みたいに・・・?」

「いや、幡随院はしつけはしっかりしてたらしい。ジオンってやつを後継者に指名して、頭を降りたが・・・仲間の方がなかなか受け入れなかったみたいなんだよ。」

「つまり・・・ジオンと言う人が次の頭になることを反対した・・・ということですか?」

「そうじゃない。要は、幡随院が頭をやめちまうことに不満が上がったんだ。」

「え!?そういう不満ですか!?」

「おう。人望ってゆ~か、カリスマってゆ~か、あれでもJAGUARしてる時はしゃんとしてたみたいだからよ。仲間の反対を押し切って、無視して、強引に、こっちに来たみたいだ。」

「とてもそんな言い方じゃなかったですが!?」



〔★軽い説明だった★〕



「まぁ幡随院が龍星軍に入ったと聞いてからは・・・・仲間達もボスの幸せを考えて、そのことには納得するってことにしたらしい。だから、JAGUAR内部には問題はない。」

「そ、そうでしたか、よかった・・・!JAGUARには問だ・・・え?『JAGUAR内部には問題はない』・・・?」



聞き返せば、あっさりと初代総長は答えてくれた。



「ああ。問題は、JAGUARの幡随院長政を恐れていた他の半グレチーム達の方だ。」

「幡随院がやめたことで、一番怖かった奴がいなくなった。JAGUARを継いだジオンってやつも強いが、幡随院ほど恐ろしい存在じゃねぇ。」



(恐ろしい・・・?)



JAGUARの総長としてあった時は、みならぬ殺気の持ち主だったけど・・・



―ウェイウェイウェイ!リンリ~ン♪―



だめだ・・・!

最近のちーちゃん、チャラオ度が上がりすぎてる。

ヤマトっぽいキャラになりつつある。



(てか、こっちにきてから、劣化しちゃってた・・・?)



〔★凛は責任を感じている★〕