彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)




「うははは!わしらツレやから当然やろう!?じいさんは良い医者の見本やで!」

「ヤマト君、良いと決めつけるのはよくないよ。悪いじいさんかもしれない。」

「うははは!ホンマの悪は、自覚あらへん!自己申告するかいなぁ~!凛のことも言わへんし!」



ちなみに・・・このおじいさんが私の性別を知ってるのは、ヤマトがしゃべったから。

でもそれは、怪我した私を思って、瑞希お兄ちゃん達に内緒にしてもらうように根回しをする意味もあったみたい。



(ヤマトはそんなことないって、笑ってるけど・・・・)



「うははは!ほな、警戒しつつも、仲良くしようや!なぁ、凛!?」

「そうですね・・・」



(・・・いざとなると、ヤマトって頼りになるんだよね・・・・)



〔★やる時はやる漢だった★〕



関西男子を見直していたら言われた。



「蓮君。最後は足を出して。」

「あ、すみません!」



両手傷への処置と、新しい包帯への交換は終わった。

あとは左の片足だけ。



「うははは!わし、飲み物用意してくるわ!なにがええ!?」

「あ・・・僕、ウーロン茶。」

「私はぬるめの緑茶をお願いできるかな?」

「ほな、わしはサイダーや待っときやぁ~!うははは!」



そう言って、和室の戸を閉めてキッチンに行ってしまうヤマト。



「気を遣ってくれたね。」

「え?」

「蓮君の怪我の場所、ズボンを脱がないといけないからね。」

「あ・・・!?」



男子設定とはいえ、ヤマトは私を女の子と知ってる。



「気を遣ってくれた・・・?」

「そうだね。良い子だね。」

「はい・・・・にぎやかすぎますが、良い友達です。」

(てか、そんなことしなくてもいいのに・・・)

「別に見られてもよかったんですけどね・・・」

「いくら男性用とはいえ、事実を知っている以上、下着姿は気まずいものだよ?」

「いえ、さすがにボクサーパンツは見せません。見られても困らないようにしてきてましたから。」

「見られても困らない?」

「見せパンです。」



そう告げて、ズボンを下ろして披露する。



〔☆良い子のためのワンポイント解説☆〕
見せパン:本体のパンツを隠すため、その上から見られても困らないためにはくためのパンツのことだよん♪