「ちょっとれーちゃん!サラダは?野菜がないじゃない?」

「野菜ジュースで我慢してくれ。」

「それでは、凛道の食事バランスが偏るだろう?」

「仕方ねぇ。買いだししてねぇし・・・・出前でも頼むか?」

「賛成~暑いし、作るの面倒だしねぇ~」

「わはははは!俺様はピザだ!ピザの宅配!」

「俺は寿司の出前がいい。」

「凛はどうする?かつ丼か?うな重か?」

「いや、あの、DVD見ながら食べるのに、そういうどんぶり系は・・・」

「あ、手軽な方が良いかぁ~?このパーティーメニューってやつがいいか?」

「わあ~サンドイッチもあって美味しそう~!」

「わははは!ラーメンとカレーも頼むか!?」

「家で簡単に作れんものを頼め。凛道、中華の点心を頼んでおいてやる。」

「あ、ありがとうございます。」

「れーちゃん、お電話よろしくねぇ~凛ちゃん、飲み物のは何が良い?」

「こき使うなー?」

「オメーが飯の当番なんだろう、烈司!?」

「へいへい。」

「わはははは!」



メニュー表を見ながら食べたいものを注文する。

お金を払うと言ったけど、先輩に甘えろと言って断られる。

暑かった居間がクーラーで涼しくなった頃、頼んだ料理はテーブルにそろっていた。



「けっこう、頼み過ぎたか?凛、食べられる分だけ、食べるんだぞ?」

「ありがとうございます、瑞希お兄ちゃん!」

「誰だ、家で作れる冷やし中華を頼んだのは?」

「ぶっぶー!これはお店でしか食べれない美味しい冷やし中華でぇーす!」

「わははは!肉肉うな重!」

「ほら凛、お前が頼んだマルガリータだぞ。」

「わーい、半分こしましょう、瑞希お兄ちゃん~♪」

「おう、ハワイアンとわけような?」

「はいはい、通りまーす!」

「わっ!?」

「うお!?」



そう言って、わざわざ私と瑞希お兄ちゃんの間を通ってテレビに向かう烈司さん。