「ねぇ、ぼっしー。」
「どうしました、つなぐ?どこが、わかりませんか?」
「それもあるけど~俺、この部屋の中を見て気になってたんだけどさぁ~」
そう言って、テキストから視線をはずしていたつなぐが言った。
「あれって、お札なの?」
「え?」
つなぐが指さした先にそれはあった。
「あ。」
(あんなところに・・・)
忍者の末裔が言う通り、御札があった。
自分の視線より上にあったので、今まで気づかなかった。
「本当ですね・・・」
「え?ぼっしー知らなかったの?」
「ここはヤマトの家ですからね。」
「そうだけど・・・ねぇ、いつからあるのさ、ヤマト君?」
「うはははは!あれかー!?あれはのぉ~」
つなぐの質問に、家主はのん気に答える。
「わしが引っ越した時からや!」
「ヤマトが貼ったんですか?」
「ちゃうちゃう!烈司はんが貼ってったねん!」
「「「「えっ!?」」」」
途端に、爆裂弾面々の表情が凍り付く。
「はあ!?なんで、宗方先輩が!?」
「おいおい!霊感のある宗方先輩が御札って~!」
「ウェイウェイウェイ!烈司先輩、霊感ある系なの~!?」
「そういう噂はある。」
「いや、ガチだぞ。」
「てことは、ここって、なんかあるんじゃねぇーだろうな!?」
「え?えーと・・・」
「うはははは!なんもないで~!」
深刻な顔の一同に、ヤマトはのん気に言った。
「安いだけの事故物件やさかい!」
「じ・・・・!?」
「「「「「事故物件!?」」」」」
「ヤマトー!!」
みんなの反応を見て、遅かったと思いつつも言った。
「言葉を選んで言いなさいよ!」
「てことは、凛は知ってたのか!?」
「え?え、ええ・・・残念ながら。」
「つーことは、明らかになんかあったってことか!!?」
「うはははは!わしが住んでからは何もないで、カンナはん?」
「「・・・お前が住んでからは・・・?」」
「・・・・鬼ヤバ系・・・?」
それで、爆裂弾以外の面々の表情も固まる。
にもかかわらず、ヤマトは気にせずしゃべり続けた。


