ベッドの上で、ほてった身体を冷ましていた。
生まれたままの姿で、一点を見つめていた。
目の前の画面に映るのは、間抜けな半グレ達が捕まった様子が流れてた。
「馬鹿みたい・・・」
「電話、間に合わなかったのか?」
シャワールームから出てきた男が、楽しそうに語り掛けてくる。
感情を押し殺して、すました顔で伝えた。
「みたいね。黒木も運がなかったのよ。」
「ははは!せっかくアキナが、真田の弟が紛れ込んでるって教えてやったのにな?」
「ホントよね~」
(せっかく、MESSIAHの黒木をたきつけて、龍星軍と戦わせるつもりだったのに・・・・!)
私の作戦は失敗。
「黒木には、金かけてやったんだろう?損したんじゃないのか?」
「ハーブで稼いだあぶく銭よ。勉強料だと思って、もっと良いのを探すわ。それよりも・・・」
シーツから、少しだけ身を起こしながら聞いた。
「Xのことで、私を怒るんじゃないの?警察につかまると、困るんでしょう?」
その問いに、視界で身支度を整えていた男が笑う。
「ただで警察に持って行かれたならな。お前がMESSIAHの中に潜り込ませていたスパイ・・・良い記録を取っててくれたじゃないか?」
「私は無駄が嫌いなだけ。・・・その言い方だと、使えないデータじゃなかったみたいね?」
「まあな。今後のXの製造の参考になった。百鬼皇助の攻撃に耐えられた映像は大収穫だ。あの量を基準にしていけば・・・!」
「病院でバレないかしら?例の薬の存在。」
「そうならないために、ダミーでいろんな薬を打ち込んでるんだ。」
きゅっとネクタイをしめながら、私の大事な切り札がささやく。
「アキナ、お片づけはできてるよな?」
「MESSIAHが私から、薬を仕入れていた記録は消したわ。データーの修復が出来ないように、ハッカーに処理させた。薬の扱いは、下っ端のグループにやらせていたから、私までたどり着けない。黒木に私の存在は口止めはしてる。」
だからと言って、信用はしていない。


