「僕、一目惚れしたかもしれないんですよ?」
「はっ・・・あぁああああああああああああ!!?何言ってんだ、凛っ!!?」
「本音です。」
(変装してても、好きな人なわけだし。)
〔★嘘偽りはない★〕
「探偵のお姉さん・・・すごく優しかったです!どこか瑞希お兄ちゃんに似てましたし・・・」
「ばっ!?似てねぇよ!!似てない!!」
私の発言に、面白いぐらい動揺する瑞希お兄ちゃん。
「ああ見えてあいつ、性格悪いんだ!男っぽいし、がさつだし、喧嘩っ早いし~!」
「でも、懐かしい気がしました。」
「懐かしいだぁ~!?」
「瑞希お兄ちゃんに似てたから、いいと思っただけですよ。」
「っ!!?お、おおおお、お前・・・・!」
「ふふふ、一目惚れは嘘ですよ!瑞希お兄ちゃんみたいに、良い人だという印象は変わりませんけどね?」
「あ、あほ!」
笑顔で言えば、頭を平手で叩かれた。
痛かったけど、真っ赤な顔で焦る瑞希お兄ちゃんを見たら痛みが吹き飛んだ。
(瑞希お兄ちゃんの変装だって知ってることは・・・まだ黙っておこう。)
好きな子ほどいじめたくなるって言うけど、こうやってからかうぐらいはいいよね?
「お兄ちゃん、早くお肉持って戻りましょう。」
「わーってるよ!・・・・凛、次の集会決まったか?」
「多数決で決まりました。」
「平和だな・・・事故るなよ?」
「気をつけます。」
「よし。」
私の返事に、私の頭をなでて答えてくれた。
「瑞希お兄ちゃん。」
「どうした?」
「瑞希お兄ちゃんがいたから、楽しい夏休みでした。」
「!?・・・俺も、凛がいて楽しかった。」
「また来年も・・・遊びに連れて行ってくれますか?」
「来年と言わずに、いつでも遊びに行こうぜ?俺と一緒に・・・!」
「うん・・・!」
嬉しくて、彼の胸に飛びつけば、相手は私を抱きしめてくれた。
じゃれるように顔をこすりつければ、ワシャワシャと髪をなでてくれた。
好きな人の体温と匂いを感じながらホッとする。
大事にしてもらっているのだと、安心できた。


