彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)




「僕、一目惚れしたかもしれないんですよ?」

「はっ・・・あぁああああああああああああ!!?何言ってんだ、凛っ!!?」

「本音です。」



(変装してても、好きな人なわけだし。)



〔★嘘偽りはない★〕



「探偵のお姉さん・・・すごく優しかったです!どこか瑞希お兄ちゃんに似てましたし・・・」

「ばっ!?似てねぇよ!!似てない!!」



私の発言に、面白いぐらい動揺する瑞希お兄ちゃん。




「ああ見えてあいつ、性格悪いんだ!男っぽいし、がさつだし、喧嘩っ早いし~!」

「でも、懐かしい気がしました。」

「懐かしいだぁ~!?」

「瑞希お兄ちゃんに似てたから、いいと思っただけですよ。」

「っ!!?お、おおおお、お前・・・・!」

「ふふふ、一目惚れは嘘ですよ!瑞希お兄ちゃんみたいに、良い人だという印象は変わりませんけどね?」

「あ、あほ!」




笑顔で言えば、頭を平手で叩かれた。

痛かったけど、真っ赤な顔で焦る瑞希お兄ちゃんを見たら痛みが吹き飛んだ。



(瑞希お兄ちゃんの変装だって知ってることは・・・まだ黙っておこう。)



好きな子ほどいじめたくなるって言うけど、こうやってからかうぐらいはいいよね?



「お兄ちゃん、早くお肉持って戻りましょう。」

「わーってるよ!・・・・凛、次の集会決まったか?」

「多数決で決まりました。」

「平和だな・・・事故るなよ?」

「気をつけます。」

「よし。」



私の返事に、私の頭をなでて答えてくれた。




「瑞希お兄ちゃん。」

「どうした?」

「瑞希お兄ちゃんがいたから、楽しい夏休みでした。」

「!?・・・俺も、凛がいて楽しかった。」

「また来年も・・・遊びに連れて行ってくれますか?」

「来年と言わずに、いつでも遊びに行こうぜ?俺と一緒に・・・!」

「うん・・・!」




嬉しくて、彼の胸に飛びつけば、相手は私を抱きしめてくれた。

じゃれるように顔をこすりつければ、ワシャワシャと髪をなでてくれた。

好きな人の体温と匂いを感じながらホッとする。

大事にしてもらっているのだと、安心できた。