彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)




「・・・あれは誰なんでしょうか・・・」

「あ?圧力かけた奴のことか?」




私のお皿に牛肉を乗せてくれていた瑞希お兄ちゃんが聞く。

そんな彼に首を横に振りながら言った。





「いえ、ヘルメットをしていた人のことです。」

「ヘルメットって?」

「ああ、凛たんが車にひかれかけたの助けた奴のことか?」

「そのヘルメットの人なんですが・・・僕、前に会ってる気がするんです?」

「なに?」

「どこで会ったって言うの、凛ちゃん!?」

「その・・・火事の時に・・・助けてくれた人じゃないかと・・・」

「はあ!?あの時の奴だっていうのか!?」

「はい。」





私の言葉で全員の表情が変わる。




「間違いないのか、凛?」

「似ている気がするんです。」

「声とかか?」

「いえ、声は聞いてないんですけど・・・」

「では、なぜ似てるといえるのだ、凛道?」

「雰囲気といいますか・・・動作と言いますか・・・はっきりと断言はできないのですが、直観みたいなもので・・・」

「わはははは!直感か!?面白れぇ!」

「面白がるな、皇助!凛がそう言うなら・・・可能性はなくもないが・・・」

「ねぇ・・・それ言ったらさ~あの件も怪しくない?」

「あの件??」




聞き返せば、はしをおきながらモニカちゃんが言った。




「ほらぁ~凛ちゃんが海でおぼれたのを、助けてくれた人がいたじゃない?」

「あ・・・!?」




それよみがえる水中でのやり取り。



「可能性はあるな・・・。」

「でしょう~?」

「待って下さい!あの時は・・・姿を見てません!」

「わははは!ヘルメットしたまんまなんだから、海でも面見せねぇように動いてたって考えるのが普通だろう~!?」

「皇助にしては、良いことを言うじゃないか。」

「あんだとぉー!?」

「確かに・・・」

「あ!?どういう意味だ、凛助!?」

「い、いえ!僕は、百鬼さんの言う通りかもしれないと納得しただけですよ!」



それならつじつまはあう。