「・・・あれは誰なんでしょうか・・・」
「あ?圧力かけた奴のことか?」
私のお皿に牛肉を乗せてくれていた瑞希お兄ちゃんが聞く。
そんな彼に首を横に振りながら言った。
「いえ、ヘルメットをしていた人のことです。」
「ヘルメットって?」
「ああ、凛たんが車にひかれかけたの助けた奴のことか?」
「そのヘルメットの人なんですが・・・僕、前に会ってる気がするんです?」
「なに?」
「どこで会ったって言うの、凛ちゃん!?」
「その・・・火事の時に・・・助けてくれた人じゃないかと・・・」
「はあ!?あの時の奴だっていうのか!?」
「はい。」
私の言葉で全員の表情が変わる。
「間違いないのか、凛?」
「似ている気がするんです。」
「声とかか?」
「いえ、声は聞いてないんですけど・・・」
「では、なぜ似てるといえるのだ、凛道?」
「雰囲気といいますか・・・動作と言いますか・・・はっきりと断言はできないのですが、直観みたいなもので・・・」
「わはははは!直感か!?面白れぇ!」
「面白がるな、皇助!凛がそう言うなら・・・可能性はなくもないが・・・」
「ねぇ・・・それ言ったらさ~あの件も怪しくない?」
「あの件??」
聞き返せば、はしをおきながらモニカちゃんが言った。
「ほらぁ~凛ちゃんが海でおぼれたのを、助けてくれた人がいたじゃない?」
「あ・・・!?」
それよみがえる水中でのやり取り。
「可能性はあるな・・・。」
「でしょう~?」
「待って下さい!あの時は・・・姿を見てません!」
「わははは!ヘルメットしたまんまなんだから、海でも面見せねぇように動いてたって考えるのが普通だろう~!?」
「皇助にしては、良いことを言うじゃないか。」
「あんだとぉー!?」
「確かに・・・」
「あ!?どういう意味だ、凛助!?」
「い、いえ!僕は、百鬼さんの言う通りかもしれないと納得しただけですよ!」
それならつじつまはあう。


