「だから・・・宿題が終わってたのか・・・」
(え?)
すごく悲しそうな顔になる。
瞬きして見直した時、その表情はいつものお兄ちゃんに戻っていた。
(見間違えだった・・・?)
そう思ってしまうほどの一瞬の出来事。
戸惑う私に、瑞希お兄ちゃんは口を開く。
「凛。」
「は、はい!」
「いつでも、うちで暮らせばいいからな?」
「はい・・・ええ!?急にどうしました!?」
「オメーらも、それに文句はないよな?」
私の問いをスルーして、他の4人に聞く好きな人。
「超賛成。」
「大歓迎よ!」
「まったく異議なし。」
「来いっ!!」
瑞希お兄ちゃんに答える先輩達の顔、不機嫌だったり、悲しそうだったり、いつも通りだったりだけど・・・
(なんか、怒ってる・・・??)
そんな空気をかすかに感じるようなところはあった。
「凛!部屋もあるんだから、来ていいからな!?」
「あ、ありがとうございます。」
「礼じゃなくて、わかってるか、わかってないのか答えろ!」
「わ、わかりました!」
「そうだ、そうしろ・・・!」
低い声で言うと、ギュッと私を抱きしめる好きな人。
嬉しいハグにとろんとすれば、声をかけられる。
「凛たん、食べてばっかじゃのどかわくだろう?ウーロン茶のお代わりだ。」
「凛ちゃん、あつくなーい?ミニ扇風機、近くに置いてあげるわね!」
「凛道、汗を拭くの使え。お中元で届いた高級タオルだ。汗をよく吸い取るぞ。」
「オラよ凛助!肉をほぐしてやったから食え!食え!!」
「あ、ありがとうございます・・・・。」
なぜか、みんな優しい。
百鬼まで親切なのは気持ち悪いが・・・
(私、変なこと言っちゃったみたいね・・・)
なにかはわからないが理解できた。
〔★凛に自覚はなかった★〕


