「多分シゲ先生は・・・歯を見ることで『凛の親子関係』を確かめたかったんだろう。」
「はい・・・?」
(歯を見て親子関係??)
「どういうことです・・・?」
「迷信ぽいところもあるんだけどな・・・歯並びが悪い子は、あまり親から大事にされてないって割合が多いんだよ。」
「え?」
「凛さ、シゲ先生に親のことを離したりしたか?その・・・上手くいってないとか?」
「言いませんよ!ただ、両親に怪我したことは言ってないし、バレてないとは言いましたが!」
「バレてない!?」
私の話に、ギョッとするような表情になる瑞希お兄ちゃん。
「凛の怪我、親にバレてないのか!?」
「はい!」
「『はい!』って・・・凛は両手と片足に包帯を巻いてるんだぞ!?」
「普通、気づかねぇ?それがわからない親って・・・」
「凛ちゃん、ご両親と過ごす時間はないの?顔を合わせることがほとんどないだけよね?」
「いいえ?朝昼晩と顔を合わせて、一緒にご飯も食べますよ?」
「それなのに気づいとらんと言うのか?単に、凛道がバレてないと思ってるだけじゃないか?」
「それは絶対にないです。バレていたら追及されます!それがないのは、僕がばっちり偽装してるからですよ!」
「おいおい、偽装っつーてもガキのすることだから限度あるだろう!?凛助、ちゃんと会話してんのか!?」
「してますよ。勉強さえ、学校の成績が良ければうるさく言いません。その確認をいつもしてきますから。」
「凛・・・!」
自信満々に言えば、瑞希お兄ちゃんの表情が変わる。


