「しっかし・・・シゲ先生のところに連れて行ったなら、凛に人間ドック受けさせればよかったかもな・・・」
「人間ドックって、お兄ちゃん・・・僕、まだ15ですよ?悪いところないですよ?」
「年は関係ねぇー!つーか、自覚ない時にするから意味があるんだよ。・・・烈司は身内は『視れない』からよ・・・。」
「俺を医者代わりにするなよ、瑞希~?てか、シゲ先生なら、一発で見抜くだろう?」
「そうよねぇ~直診したなら、なおさらだし・・・」
「シゲ先生も、特に何も言わなかっただろう?凛道?」
「そうですね。なにも・・・あ。」
そこで思い出す。
「どうした凛!?何か言われたのか!?」
「肺が悪かったなら、れーちゃんのせいよ!だからタバコやめて、禁煙外来に行けって言ったのよ!」
「凛たんの前では、吸うのは控えてるぞ!?」
「吸ってることには変わりないだろう、馬鹿者。」
「わははは!烈司から慰謝料ふんだくれ~凛助!!」
「誤解ですよ!僕、肺は悪いとは言われてません!」
「肺『は』ってことは、他が悪いと言われたのか、凛!?」
「あ・・・悪いとかそういうわけではなかったんですが・・・」
瑞希お兄ちゃんの指摘に、言うほどのことかな?と思いながら話した。
「歯を見せてと言われました。」
「「「「「歯!?」」」」」
そう伝えれば、私に迫っていた5人が声をそろえる。
そして、互いの顔を見合わせたかと思うと、私へと視線を戻しながらそのうちの1人が言った。
「凛、口を開けて歯を見せてくれるか?」
「え?いいですけど・・・?」
瑞希お兄ちゃんの言葉を受け、素直に応じて口を開ける。
「大きく口を開けろ。あーんだ、あーん!」
「あーん。」
「そうそう。今度は閉じろ。いー、してみろ。いー!」
「いー。」
前歯を見せれば、うーんとうなりながら言った。
「キレイな歯と歯並びだ。」
「ありがとうございます。これがなにか?」
「ああ・・・」
シゲ先生の時から感じていた疑問を聞けば、渋い顔で瑞希お兄ちゃんは教えてくれた。


