彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)




しみじみしながら、プリンセス・ダイアナの好きな食べ物を味わっていたら聞かれた。



「凛たん、シゲ先生の往診はどうなってる?」

「あ、はい。昨日、無事に終わりました。」

「「「「終わった!?」」」」



それで瑞希お兄ちゃん以外が、声をそろえて聞き返す。



「はい。」



前日、瑞希お兄ちゃんに連れられて、シゲ先生の病院に行った。

大丈夫だと言うのに、心配して一緒に診察室に付き添って入ってきた時、ファールカップをしていなかったので焦った。

そんな瑞希お兄ちゃんにシゲ先生は、私の腕の包帯を取って、傷が治っていると説明してくれた。一番ひどいけがが治ってるから、ほかも大丈夫と言って、安心させて診察室から退出して頂いた。

治ったことと、瑞希お兄ちゃんに下半身をさらさなくてすんだことにホッとしつつも、早く金欠状態から脱出して、ファールカップを買おうと誓った。

とはいえ、その後瑞希お兄ちゃんと2人っきりで過ごせたので・・・それが嬉しかった。



「ご心配おかけして、すみませんでした。もう大丈夫ですので・・・」

「おい、瑞希!」

「聞いてないわよ、みーちゃん!」

「ちゃんと『ほうれんそう』をしろ!」「報告・連絡・相談の『ほうれんそう』、俺様達は受けてねぇぞ!?」

「あ、わりぃ。普通に忘れてた。」



私のセリフを遮って怒る先輩達に、瑞希お兄ちゃんは苦笑いする。



「困るわよ、みーちゃん!快気祝いが出来ないじゃない!?」

「この場ですればいいだろう?」

「それ用の料理を作ってないのよ!」

「モニカちゃん、僕はこれでもう十分ですから、お気遣いなく。」

「あーん♪だから凛ちゃん大好き!無欲なところが愛しいわぁ~!」

「つーか、凛たん。怪我したとこどうなったの?見せてもらっても良い?」

「いいですけど・・・?」




烈司さんのリクエストに答え、服をまくって包帯のない腕を見せる。

それで瑞希お兄ちゃん以外の全員の視線が集まる。