「王室のルール的には問題ないらしい。むしろ、跡取りが子供を作ってくれないことの方が困る。あいにく俺は善人じゃないので、あの結婚は子供を産ませることが目的だったという印象しかない。そうでなければ、王妃と5年経っても上手くいかなければ、愛人と仲良くしろと父親が言うか?愛人の1人を持たない皇太子に自分はならないと浮気してる分際で本人に言うか?夫の愛人問題で泣きついた嫁に女王陛下は慰めの言葉はもちろん、何もしないで見捨てた。それが答えだろう?」
「な!?だれも、助けてくれなかったんですか!?せめて女王様なら、同じ女性として――――――!」
「そりゃあ、無理だぜ、凛。女王陛下が愛人文化を認めてるのは有名な話だ。」
「瑞希お兄ちゃん!」
言ったのは、私を腕に抱いてなだめてくれている人。
「皇太子と仲良くなろうと頑張ったが無駄に終わった。けどさ~ダイアナ様との結婚前夜に、愛人に泣いて結婚したくないって言うのもどうかと思うぜ?パンツのあだ名、泣き虫に変えねぇ?」
「な、泣いた!?物色して、だまし討ちで結婚まで持ち込んでおいて、何様ですか!?」
「その通りだ。よってパンツでよかろう。奴は父親に褒められたい願望の強い息子だ。ダイアナとの結婚報告でやっと父親に褒められ、それを認められたと思って満足していたんだ。」
「そんなのおかしいですよ!間違ってます!」
「何を言う。お前だって、瑞希に褒められたらうれしいだろう、凛道?」
「嬉しくない!誰かを傷つけてまで、褒めてほしいとは思いません!」
「大丈夫だ、凛。俺は凛が同じ真似したらしかる。もっとも、凛はそんなことしないってわかってる。」
「もちろんですよ、お兄ちゃん!」
「凛道がそう思うのも、仕方あるまい。そもそも、日本とは文化が違うのだ。」
「だとしても、獅子島さん・・・最低ですよ!あのパンツと菓子パ・・・あ!?」
「どうした、凛?」
ハグに、頭なでなでを追加してくれた好きな人に、私は気づいたことを言った。


